田舎でヘボコンやったら九州大会になった。
この記事はヘボコンAdvent Calendar 2017の21日目の記事です。
昨日の記事は、チームめがねさんによる「ロボットを制作する技法」でした。
こんにちは!大分ヘボコンメンバーのたなか(@tmgsushi)です。
技術力の無い人、低い人、不器用な人やうっかりさん、技術はあるのに封印する人などが、むりくりロボットを造り相撲のルールでぶつかり試合をするのがヘボいロボコン=ヘボコンです。
<ヘボくないひとがヘボを始める>
リアル工業マンの木本さん、ファブラボ大分の豊住さん、デザイナーのたなかで運営している大分ヘボコンのはじまりはYCAM(山口県)のMini Maker Faireでした。
会場の真ん中にそびえる運動会みたいなフワフワのお花に書かれた「ヘボコン」の文字!(かわいい!)位置エネルギーを利用します!これはバリアが…!ときゃっきゃとはしゃぐ大人たち。そして本気の子どもたち…!大分でも開催したい!!と盛り上がった我々。
リアル工業マン木本さんのプレゼンにより「大分市工業連合会青年部会」というちゃんとした団体の「おおいた協働ものづくり展」という催しでヘボコンを開催することになりました。
コンマ何mmという金属加工が展示されるそばで繰り広げられる「まるでゴミ(褒め言葉)」の戦い。
会場中央のステージに自慢のロボたちが集合、そして修理が繰り広げられます。
大分市長(!)をはじめ、ガチ工業の方々も食いついてくれました。
そして参加者の方の「来年はもっとヘボイの作ってきます」というコメントなどから運営チームが「来年も…やるか?!(たぶん)」と勢いで発言。
(はじめての大会で集まるのか…とちょっと心配していたところ、果敢に参加してくださったみなさんのお陰で8組のトーナメントが成立!本当にありがとうございました!)
<突然の九州大会>
大分大会の翌週に「つくると vol.2」の会場でヘボコンを開催すると聞いた我々は福岡へ。
「大分ヘボコンから見に来ました」と伝えると福岡オーガナイザーの山田さんが最高の笑顔でお出迎えしてくださいました。
そして話の流れで
「来年は九州大会やりたいですね!ほら、熊本と大分はもうすでにあるわけですから!」と嬉しいお言葉が!!
嬉しくなって「やりましょう!」と即答。
そう、勝手にたずねて(押しかけて)いったら九州大会が開催されることになったのです。
<「残ったのは我々か…」オトナの覚醒>
ぼんやりしているうちに時は流れ2017年の大分大会。再びガチ工業の「おおいた協働ものづくり展」の会場で開催です。
(九州大会行きの切符は誰の手に…)
今年はブースまでもらい、初日はヘボコンワークショップ(こどもと一緒につくる・ほぼ子どものチカラでできますが)、2日目に大会をしました。
Nerdy derbyも同時開催されているので、両方の制作ブースを材料が行き来します。
どれが材料でどれがロボなのか、カオスな感じがとっても良かったです。(しかも壊れたひよこのオモチャを載せたカートがNerdy Derbyで優勝する嬉しいハプニングまで)
迎えた2日目。
続々と選手が集まってきます。中には前日に工作をしてくれた子が「家でさらにブラッシュアップして参加」というパターンもあり、総勢12組のリーグ戦に。
(ピットを設け、試合前の和気あいあいと修理する出場者のみなさん)
息を吹きかけないと動かないロボとあとずさりするロボの対戦、予想を越えたパワーや動きに右往左往する製作者、己の技術を封印するめちゃくちゃ技術力のある人、大人の無慈悲な戦いに真っ向から戦う子どもたち。
(あつい声援が飛び交います)
決勝に残ったのはすべてオトナ。
「これで残りはオトナだけですね…心置きなくやれます…」とつぶやく姿はまさに闇落ち展開でした。
最後は馬力と質量、そして電池の寿命というシビアな戦いに。
どれもがベストバウトとも言える、とっても楽しかった大分大会でした!
<衝撃の九州チャンピオン>
瓢箪から駒の九州大会。つくるとvol.4の会場で九州各県(熊本大会・大分大会)の代表者が集まるバトルが繰り広げられました。(詳しくは山田さんの記事で!)
「福岡に住む娘と一緒に戦いたい…」と母の愛で全てをなぎ倒していった大分チャンピオンの「ほえーるちゃん」がまさかの九州チャンプに!!
そして「借り物」のロボで参加し会場の心をつかんだ最ヘボ賞のキッズはニューマシン「スマッシュブルー」で参戦。惜しくも破れますが「来年はもっと、つよいやつを作ってきます…!」とロボットづくりを宣言してくれました。
こうしてヘボは継承されていくのですね。
余白と未知、想定外に出会えるイベント、それが「ヘボコン」
ワクワクしたなら、やるっきゃない!!
次はneuvecomさんの「新しい重力による動力ユニットの研究」です。
おたのしみに!