オクタゴンだよ!2018大分ヘボコン開催レポート!
秋の恒例行事の感もでてまいりました、3回目の大分ヘボコン。
今年はメタルや!とひらめき一発、アルミニウム製の八角形土俵(オクタゴン)です。
会場は昨年に引き続き「おおいた協働ものづくり展(大分市工業連青年部)」さん!毎年会場をお貸しくださり、ありがとうございます!!
今回も当日飛び込み参加も含めて出場ロボは12組に。まずは決勝に向けた予選から。
開幕カードは、キャスターの付いたちりとりの「思春期くん」と、タミヤの工作キットに古いMP3プレイヤーが引きづられる、キュートな手描きの「せごどんとツン」。
カーリングのように手動で発射する「思春期くん」の物理攻撃で「せごどんとツン」が一瞬で吹き飛ばされ、試合がはじまりました。
今回も、沢山の熱い闘いが開催されました!
AIロボ(私物のiPhone)に相手を倒す方法を聞く人。(「safariで調べましたがみつかりませんでした」と返事があり、こちらも一瞬でふきとばされました)
ぶつかったロボ同士が、タンバリンのリズムを奏でることも。
この対戦に秘められた、感動(?)の秘話は下のロボットの個別紹介からぜひ!
土俵が横に広い分、小さいロボが大きいロボをひらりとかわす「牛若丸と弁慶」的な熱戦。
海洋ゴミを集めて作った社会性と、人間の選択、まよいを利用する心理戦という、コンセプト重視の対決も。
また、金属特有のツルツルした土俵を生かして「浮遊ロボ」というジャンルも誕生しました。
土俵とCD-Rの間に風船に入った空気が、食器用洗剤のフタから少しずつ漏れ、ホバークラフト状態になる新基軸のロボ「ふうじんまる5」など、創意工夫あふれるロボ(と作者のみなさん)が次々登場しました。
<結果発表>
予選3グループでトーナメントを行い、決勝は2勝したら優勝という方法で進行。優勝者は昨年のヘボコン工作からのリベンジを果たした「走るせんかん」さんでした!
優勝者には、メタルを意識した骸骨付きトロフィーが贈られました。2位は「ななしのごんべ」さん、3位は「ブタチャン」さんでした。
<最ヘボ賞>
ペタペタシールを貼る、観客審査の上、栄えある最ヘボ賞は「せごどんとツン」に決定!
こどもからは「犬の顔が怖い」おとなからは「散歩に行って帰りたくない犬の表情がよく出ている」と評価が真っ二つでしたが、キュートな動きとツンの表情に、票があつまりまりました。
最ヘボ賞には、ものづくり展・原田実行委員長の娘さん(5さい)が作ったトロフィーの贈呈。
ご参加いただいたみなさま、ほんとうにありがとうございました!
語りきれない会場での出来事や魅力は、こちらの試合動画でお伝えします!!
(ほぼフルバージョンはyoutubeチャンネルからどうぞ!)
<そして美術館へ>
大会開催日に、大分県デザイン協会さんの展示会 「Design Cafe 4|Oita Design Power 2018」(大分県立美術館)に外部出展者として参加していた大分ヘボコンチーム。
(大分県立美術館はヘボ感のまったくない、こんな建物です)
ダメモト&思いつきで、出場者のみなさんに「ロボットを展示させて欲しいのですが…」とお伺いすると、二つ返事で快諾!
そのまま美術館へ移動し、美術館来場者の好奇の目で迎え入れられ、ヘボコンがついに公立美術館にならびました。
(大満足の大分ヘボコンチーム)
ご協力くださったみなさまありがとうございました!
ロボの個別紹介
<せごどんとツン※最ヘボ賞>
タミヤの工作キットとふるいMP3プレイヤーが、手描きの、せごどんとツンにより、キュートな姿に。ツンにひっぱり回され、土俵をくるくると回るせごどんの姿が多くの歓声を集めました。
<思春期くん>
コロコロのついたちりとりをカーリングのように手動で発射する物理ロボ。
クリアファイルに支えられためぢからで相手を威嚇しつつ、ピンクのボールでぽよんと弾き返す。二回戦では小学生相手にちょっと優しいタッチで放つ操縦者の優しさが垣間見えました。
<走るせんかん ※優勝ロボ>
モーターの馬力と、発泡スチロールの外装というちょっと優しさを持ったロボ。
昨年「めちゃくちゃ大きい戦車のラジコン」で参加したい、と来た操縦者。
「それはちょっと相手が可愛そうじゃない?」とお話したところ、今年はラジコンをベースに、外装を発泡スチロールにしてやさしく改造&着色して作ってきてくれた、ヘボ文化の伝承を感じる一台。
<ヘイ!Siri!>
Siri(AI)が入ったロボ。対戦前に「相手をボコボコにやっつけて」というとsafariで探してくれる親切設計。
中にiPhoneが入っているため、とにかく落下しないか介護が必要なところがポイント。
<今ごろ結婚式で指輪を運ぶ予定だったちゃん>
聞くも涙、語るも涙。妹さんの結婚式で指輪を運ぶロボとして作られたものの、輸送中の雨で、動かなくなり、役目を果たせなかったからヘボコンに参加することを決めた、という素晴らしいロボ。重くてなかなかうごかない。
ご本人は妹さんの結婚式に参列中のため、操縦はお友達の石垣さんが担当。
回転するマイケル324との対戦でボディについたタンバリンが鳴り「まるで祝福しているようだ」と歓声があがるパフォーマンスを発揮しました。
<マイケル324>
回転で相手の攻撃をいなすロボ。大分ヘボコン3度の出場で、今回もロボ名は「大会の近くで発生した台風の名前+材料費」。
上についたループで対戦相手の「今ごろ結婚式で〜」のタンバリンを鳴らし続けるセッションを披露。
<ふうじんまる5>
金属土俵を最大限に活かしたロボ。風船に入った空気が、食器用洗剤のフタから少しずつ漏れ、土俵とCDの間でホバークラフト状態になる新基軸のロボ。
ちなみに制作は2017年九州大会・大分大会チャンピオン。
<ブタチャン>
レゴを最大限活用したロボ。見た目のゴツさに対して、ノシノシ進むところがチャーミング。上に乗る豚の貯金箱が重くて不安定なところにヒヤヒヤ。
<ウルフさん>
はるばる福岡から参加の高機動型ロボ。
タミヤ工作キットにミニ四駆のモーターをつみ、機動性を高めたことで、八角形の土俵を舞の海のようにかわしまくり、重量級のロボ「ななしのごんべ」とも名勝負を繰り広げた。
ボンドが乾いていないところがポイント。
<ななしのごんべえ ※準優勝>
規定の目いっぱいのサイズまで広がったフレームが特徴のななしのごんべえ。
動くたびに鐘の音が鳴る。前のストローに触れると風船が破裂し、お菓子が飛び出す。さらに真ん中には笑い袋と、バットマンのジョーカーのようなマシン。
<キノコのサト>
「完璧な作戦で参加します」とエントリー頂いたロボ。
『ヘボコンは二種類に分けられる。キノコ派か、たけのこ派か、だ。』など名言を残し、どっち派か迷う大型ロボの突進を、たけのこでかわすファインプレーを見せる。
ゼンマイで動き、うちわで後ろからあおぐ、エコスタイル。
<ごみもん号>
大分県佐伯市の海岸で打ち上げられた海洋ゴミを集結させて作られたロボ。
「キノコのサト」との対戦でたけのこ派であったようで、突進して自滅。
ウルトラマン初期作品のような強いメッセージ性を持つ。